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執筆者の写真音まち千住の縁

千住・縁レジデンス



新たに千住に迎える若手アーティスト選出


 8月8日(土)、足立区千住の安養院で音まちの新企画「千住・縁レジデンス」のオープンコンペティションが開催された。この秋から千住で作品制作やプロジェクトを立ち上げる若手アーティストたちの選考会だ。今回は、久保ガエタン(アーティスト)、下司尚美(ダンサー・振付師・演出家)、友政麻理子(美術家)、中川裕貴(音楽家・演奏家)、橋本知久し(音楽家)[五十音順・敬称略]の5名が、先輩アーティストなどの推薦でコンペに参加。事前に千住をリサーチし、まちから得たインスピレーションをもとにしたプランを発表。満員の本堂ではアーティストたちのやる気溢れるプレゼンと推薦者たちの応援演説に、審査は甲乙つけがたく難航。審査員からの提案で、当初1名の選出を予定していた音まち事務局は、急遽もう1名の受け入れを決定した。記念すべき第1回の選出アーティストは、友政麻理子と、久保ガエタン。友政はまちの人と短編映像を制作するプロジェクト、久保は千住の記憶をさかのぼる作品制作の提案だ。


 友政は、他者とつながるプロジェクト型表現で気鋭の若手だが、実はコミュニケーション下手だという。人と付き合うことがあまり得意ではないからこそ、そこに真摯に向き合う。「千住・縁レジデンスは縁とか音とか見えないものを題材にして、人が行き来し、そこから『何か』が生まれるかもしれない、そのコンセプトがすごくおもしろいと思っていました。なので、どうにか参加できないかと思っていて(笑)。選出されて、すごく嬉しかったです。『私が初めて作る何か』ではなく、もともと千住にあって、いつもは気にしていないような、繋がりとか人との関わり方とかを再発見したい。そこから千住の人たちと一緒にどのような明るい未来を描いていけるのかを考えていきたいなと思っています」と友政は選出の思いを語った。

 今注目の若手2人がいったいどのような「千住」を見つけだし、どんな「新しい千住」を描き出すのか。制作始動はこの秋、成果発表は年明けの予定である。



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