今年(※2016年)1月23日から3月13日まで、たこテラスにて開催した展覧会、久保ガエタン「記憶の遠近法」。かつて千住のシンボルとしてそびえ立っていた「お化け煙突」を中心に、このまちの人々の記憶がまるで輪廻するかのような展示を行った。そしてこの展示がまた輪廻し、別の場所で新たな作品に結びついた!
都内文化施設、NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]で、8月6日まで「エマージェンシーズ!028」にて久保のインスタレーション「破壊始建設/Research & Destroy」が紹介された。千住で過ごした時間が、彼の中に「リサーチ」という新しい作品制作の手法として息づいているのかもしれない。
今年は東京にて個展を開催予定、そして、来年2月からはポーラ美術振興財団在外研修員としてフランスで研修を予定している。自らのルーツのひとつである、ボルドーほか、パリを拠点に制作を展開していくという。
海を渡って、ますます精力的に制作が続いていくことを千住から追いかけたい。
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