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執筆者の写真音まち千住の縁

大巻伸嗣「Memorial Rebirth 千住 2016 青葉」



千住で6回目の開催を迎えたメモリバ。

今回は千寿青葉中学校の生徒の想いをのせて。


「6年目のメモリバ」

 

 これまで、千住のさまざまな地域をめぐってきたメモリバ。2016年は、10月9日千寿青葉中学校が会場となった。

 今回は、企画段階から青葉中のアート部で活動する中学生とともに考え、つくりあげるという試み。花をテーマにアクセサリーをつくって衣装に取り入れるなど、参加した生徒たちの想いがかたちになった。当日ワークショップを開いたり、片付けに参加したりした感想を寄せてもらった。(写真参照)

 昼の部では、お馴染みとなった「しゃボンおどり」を、いろとりどりの浴衣で着飾った地域の方々や、プレ企画から参加した児童や学生たちの「しゃボンおどり盛り上げ隊」がリードし、校庭には大きな踊りの輪ができた。また、青葉中の吹奏楽部有志と、「音まちビッグバンド」らの演奏で会場を盛り上げた。

 夜の部は、昼とは異なる風景が現れた。闇の中、光となっては消えるシャボン玉は校庭を美しく、儚く彩った。

 青葉中のおやじおふくろの会会長で、「大巻電機K.K.」リーダーでもある寺澤昌記さんは、「今年のメモリバはとても印象深く、幻想的な風景が心に焼きつきました。無数のシャボン玉が空高く舞い上がる様子は、さながら花の種子が風に煽られて舞い上がる姿に重なりました。このイベントには多くの方々が携わって、みんなでつくり上げてきました!私もその一員として協力できたことは誇りに思います」と語った。

 緑色のTシャツを身に纏った「大巻電機K.K.」は、まちのお父さん方、東京電機大学の学生を中心に結成され、メモリバのマシンを扱い、シャボン玉を空高く飛ばす重要な役割を担っている。恒例となったプレ企画も、彼らの手で小中学校や公園などに出張し行われてきた。その存在によってメモリバは、千住のまちの風物詩となりつつある。

 メモリバは姿を変えながら、さまざまな人々によって育てられ、守られ、愛され、また次の場、次の人へ、バトンのように手渡されていく。


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