千住タウンレーベルの取り組みに、
一見(一聴?)とても掴みどころのない印象を持たれるかもしれません。
「まちの生活を音で記録し、表現することの意味は?」
「そもそもこれは音楽なの?ドキュメントなの?」などなど。
ここで個人的な背景を少しばかり。
僕には、
2000年代からライブハウスやクラブなどで活動を行ってきた
ミュージシャンとしての立場、
同時にいくつかのNPOに関わりながら、
全国津々浦々の地域コミュニティに携わってきた活動家的な立場、
そして書籍やウェブなどのメディアを通じて
「表現によってできる面白い世直し」の可能性を発信する文筆家としての立場、これらがぐちゃぐちゃと混在する背景があります。
この特異な経験から僕は、以下のような思いを強くしてきました。
人と人とのつながりが希薄化したと言われるこの日本社会で。
かつ、音楽メディアの出版が産業として課題を抱えるこの日本社会で。
音楽をコミュニティの中で創造的に使いこなし、新たな縁を紡いでゆきたい。
その手立てを愚直に積み上げ、言葉にし、各地へ伝えていきたい。
ですからこの活動は、
音で、音楽で、この千住のまちに新たな縁を紡ぐ、
そのひとつのカタチとしてみなさんに楽しんでいただき、
そしてここからが大切ですが
「実際にこの音盤を使って、まちでさまざまなつながりを生み出す」ことへと、
活動を広げていきたいと考えております。
その具体的なアクションとして、
1月に千住エリア各所で「聴きめぐり千住!」を開催します。
取材から得た出会いのはじまりは、さらなる出会いへの入り口。
そのドアを一緒に開けて、千住のまちから、不思議で愉快で、
でもじんわり深い音楽的日常を世界へ広げていきませんか?
最後に、タウンレコーダーの取材に快く応じていただき、
制作にご協力くださった千住の住民の方々に、
そのほか関係各位に心から御礼を申し上げます。
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