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  • 執筆者の写真音まち千住の縁

千住はおもちゃ箱みたいなまち|能見 ゆう子

更新日:2019年12月2日


プロフィール

能見 ゆう子|のうみ ゆうこ

松戸出身、千住在勤のデザイナー。「千住の1010人」では『1010人集め隊』として大活躍。 演奏会本番では紙ドラムの隊長も果たしたドラマー。 毎日、足立市場から直仕入れするお弁当屋さんに通っています。


バカバカしいことを本気でやるって楽しいのかも 高校を卒業後、勤めた印刷会社。当時は写植を切ったり貼ったりの世界でしたが楽しくて、その後も印刷・デザイン業界を歩いてきました。今は3人ばかりのコンサルティング会社なんですが、社長の「小さな会社を強くしたい」という男気に惚れて約3年前から働いています。2012年に会社が北千住に引っ越したのですが、まちとの関わりはお弁当を買いに行くくらいでした。

私って、ひとつのコミュニティだけではやっていられないタイプなんです。今までも、仕事をしながらプライベートでバンドやったり、スノボ女子チームで盛り上がったり。会社とうまくいかなくて自信喪失してしまったときは深夜にカラオケ屋でバイトしたりして。全然違う「もうひとつの顔」を持ってるって大事なんですよね。


誰もが参加できて交われる音楽 音まちは、たまたまポストに入っていた区報で見つけました。音楽やアートは好きだったけど、少しハードルが高く感じて……。けど、まちとつながったら仕事にもつながるかもと思って、応募。実は最初は、遠巻きに見ていようと思っていました。「千住だじゃれ音楽祭」も「だじゃれ?サムイ……」って全然興味を持てなかったんです。でも、一流のヴァイオリニストがだじゃれに合わせて弾いているのを見て、本当に面白くて超爆笑した。「だじゃれが芸術になるんだ!」 って、見たことのない世界で、バカバカしいことを本気でやるって楽しいのかもと思いました。

そこで思い切って演奏に参加してみたら、楽器があってもなくても、1人でも、入れてもらえた。高校のときはドラムスやってましたけど、何かやろうと思うとメンバーを集めなくちゃいけない。あんなに自然に、誰もが参加できて、交われる音楽は、初めて経験したんです。それまではひっそり関わっていたのですが、「千住の1010人」をきっかけに変わりました。見るより参加したほうが絶対楽しいってわかったから、広めなきゃもったいない!って、「すっごい楽しいよ!」と言って回っていました。

そして、いつの間にか説明がスラスラいえるくらいに(笑)。本番もすーごい楽しかった。大人数での演奏はまたやれたらいいな。人を誘いやすいし、「人」と「アート」と「まち」を結びつけそうな感じがします。飲み横の仲間も、「まちの人も一緒に走り回ってて、すごく良かった」って言ってくれたんです。


千住はおもちゃ箱みたい 芸大の子も、まちのおじさんも、区役所の方も、ひとつの目標に向かって頑張ってる。それが横につながっている。 学生のコタロウくんがトップで私たちが雑用とか、普通ありえないじゃないですか (笑)。みんないろんなスキルを持っていて、それが寄り集まることで面白いことを考えついて、絵を飾るとかじゃなく、人が動いてアートができていく。

仕事は自由にやらせてもらえて楽しいけれど、次のステップに向けて勉強している最中で。そんな自分にとって音まちは、「もうひとつの顔」を持てる大事な場だし、学びにもなる。でも、それだけじゃなくて、責任も感じるし、「育てる」ような気持ちを感じています。千住はルミネとマルイの印象しかなかったけれど、今は景色が違って見える。本町小の前を通ると、たくさんのシャボン玉を思い出してしみじみしたりして。千住はおもちゃ箱みたい。何かが起きそうなまちって感じかな、今の印象は。



(インタビュー・執筆:舟橋左斗子)


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